デザイン

厳選!デザイン本おすすめ9冊【フリーランスデザイナーの僕が教えます】

こんにちは!脱サラして30歳からデザイナーになったNaoです。

デザイン?それってセンスがある人がやるものでしょ?私には関係ない

そう考えている人は少なくないと思います。

デザインは、美大や専門学校を卒業して、センスがある人がやるものであり、私のような普通の人がやるものではない。

サラリーマンをしていた僕もかつては同じように考えていました。

しかし、脱サラし一転、美大に留学してデザインを学ぶと、デザインも他の学問と同じように理論や体系がまとまっており、それを学べば誰でもある程度のレベルにはいけることに気づきました。

本記事では、「デザイン=センス」という先入観があって、デザインに苦手意識のある人に向けて、適切なデザインの知識を身につけるのに最適な参考書を紹介します。

デザインはセンス??

デザインをするにはセンスが必要か??

これは、半分正解で半分不正解です。

もちろん人の心を動かすような素晴らしいデザインをするためにはセンスが必要です。

しかし、そうしたセンスの裏には、人間の視覚や認知、心理学をベースとした膨大なデザインに関する知識の土台があります。

つまり、デザインをするためには、まず土台となるデザインの知識が必要で、それをもとにセンス(=自分のオリジナリティ)というスパイスをのせていくのです。

デザインの知識は、他の学問と同様に理論的に体型づけてあり、再現性があるものなので、誰でも学習によって習得することができます。

本を読んでポイントをおさえればあなたのデザインはぐっと良くなる

こうしたデザインの知識の学習は、初学者でも学びやすいように、かみ砕いてわかりやすくまとまっている本を活用するのが良いでしょう。

抑えておくべきポイントがうまくまとまっているので、書籍を読んでその通りに真似するだけで、あなたのデザインは見違えるように良くなります。

それを繰り返していく過程で、その知識がいつの間にか自分のものとなっていくのです。

デザイン素人脱出のポイントは、余白とタイポグラフィー

デザインの素養がある人と、ない人を大きく分けるポイントは、「余白の使い方」と「タイポグラフィー(文字の扱い方)」です。

この2点の知識があるかないかが、自分のデザインが「良い(まともな)」デザインとなるか、「悪い(素人っぽい)」デザインとなるかを左右します。

逆にいうと、この2点の知識を押さえるだけで、誰でもすぐにデザイン素人を脱出できます!

日本語・英語のデザインおすすめ本

センスは知識からはじまる 水野 学

まず最初にオススメしたいのが、国民的人気のゆるキャラである「くまモン」のデザインでもおなじみの日本を代表するグラフィックデザイナーの水野学さんの著書です。

この本は、デザインのテクニックの本というよりは、その思想に関する内容の本です。

本書では、題名の通り「センスとは、集積した知識をもとに最適化する能力のことである」という主張が一貫してなされています。

そして、知識は努力すれば集められるので、誰でもセンスは努力で身につけられるという理屈です。

デザインに苦手意識のあるあなたにこそ、まず最初に読んで欲しい一冊です。

ノンデザイナーズ・デザインブック Robin Williams

ノンデザイナーズ・デザインブックは、デザイナーにオススメ本を聞いたときに必ず挙げられる定番の一冊です。

これからデザイナーを目指す人にも、すでにデザイナーの人にとっても常に読み返したくなるほど、デザインに関する原理・原則が網羅的にわかりやすくまとまっており、常に手元に置いておきたい一冊です。

特に、この本で紹介されるデザインの4つの基本原則、「近接・整列・反復・コントラスト」はデザインを志す全ての人が押さえておくべき内容です。

なるほどデザイン: 目で見て楽しむデザインの本。 筒井美希

この本は、まさにグラフィックデザイナーの著者の本領が存分に発揮された一冊で、グラフィックデザインの力を使って、わかりやすくかつ楽しみながら、デザインを学ぶことができます。

全くデザインの知識のない初学者でも頭に入ってきやすいように、難しい用語を使わずに、ビジュアルをふんだんに織り込んで、デザインの原則を解説します。

視覚的に、デザインの感覚を養うことができるので、本を読むのが苦手な人にオススメです。

けっきょく、よはく。 ingectar-e

デザインの素人がよくやってしまいがちなミスの1つに、デザインを盛り込みすぎて、ごちゃごちゃして何を伝えたいのかわからない、ということがあります。

こうしたミスを避けて、情報が整理され洗練されたデザインを生み出すために大事なポイントが、「余白(よはく)」の使い方です。

この本では、その余白の使い方が、豊富な事例共に紹介されています。

デザインに限らず、何事も「足す」ことよりも、「引く」ことの方が重要です。

タイポグラフィの基本ルール 大崎 善治

先の項で指摘した「余白の使い方」と並んで、素人とその他のデザインを隔てる大きなポイントがタイポグラフィです。

タイポグラフィとは、簡単にいうと「文字の可読性や、視認性、そしてその美しさをコントロールするための手法」です。

この知識がないと、適当にフォントを選んで、適当にその文字を配置してしまうので、いかにも「素人」っぽいデザインが出来上がってしまいます。

「タイポグラフィの基本ルール」では、タイポグラフィに関する「基礎知識」から「適切なフォントの選び方」「文字のレイアウト」「文字詰め」まで詳しく解説されています。

豊富な実例が載っているので、これを読み込み、実際に使って見ることによって、あなたのデザインはすぐにそれっぽくなるはずです。

Graphic Design: The New Basics Ellen Lupton

ここからは、英語のグラフィックデザイン本を紹介します。

まず、先に紹介した「ノンデザイナーズ・デザインブック」と同じようにレイアウトから、カラー理論、タイポグラフィーなどといった幅広い項目をコンパクトにまとめた一冊を紹介します。

これから海外でデザイナーとして活躍していきたい方、デザインと同時に英語力も養うことができるので一石二鳥です。

Logo Design Love: A guide to creating iconic brand identities David Airey

続いて紹介するのが、ロゴデザインに特化して、その考え方やテクニックを解説した本です。

過度な装飾のない、シンプルで普遍的に使えるロゴを生み出すために必要なプロセスを、細かく丁寧に解説してあるのでオススメです。

普段、日本語でロゴをデザインをすることが多い人にとっても、アルファベットを用いたロゴデザインの勘所をつかむのに参考になるでしょう。

Grid Systems in Graphic Design Josef Muller-Brockmann

グリッドに関する古典とも呼べる一冊が、この「Grid Systems in Graphic Design」です。

グリッドシステムとは、「レイアウトを行う際、画面上に架空の縦横線をガイドラインとして引き、そのブロックごとに文字や図版を配置し、無駄なくスッキリした画面を作る手法(Hatena Keyword)」であり、現在の書籍やWebデザインのレイアウトの基本となる考え方です。

レイアウトのやり方がわからなかったら、このグリッドに従って文字や画像を置くだけで、それなりのデザインを簡単に作ることが可能です。

Thinking with Type Ellen Lupton

先の「タイポグラフィの基本ルール」のアルファベット版のような内容で、タイポグラフィに関する包括的な知識を、コンパクトにまとめあげた本です。

タイポグラフィの歴史から、現場でよく使われるタイプフェイスの紹介、そして字間、文字間、行間、強調、階層化、段落分け、レイアウトの基礎知識など、多岐にわたる内容をわかりやすく簡潔にまとめてあります。

まとめ

全くの初学者がデザインを学んで行く上で、オススメの本を紹介しました。

最後に紹介した9冊の本をまとめて並べておきますね。

センスは知識からはじまる

ノンデザイナーズ・デザインブック

なるほどデザイン: 目で見て楽しむデザインの本。

けっきょく、よはく。

タイポグラフィの基本ルール

Graphic Design: The New Basics

Logo Design Love: A guide to creating iconic brand identities

Grid Systems in Graphic Design

Thinking with Type

センスがない私は、デザインなんてできない!!

なんて嘆く前に、紹介した本を読み込んで、適切な知識を身につければ誰でも、それなりのデザインができるようになります。

自分の頭の中で考えたイメージを具現化するデザインの作業は、とても面白いものです。

ぜひ、食わず嫌いにならず、知識を身につけてデザインを楽しみましょう!!

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